現在は気密性の高い家が建築されることが多くなり、それによって暑さや寒さ対策にはメリットが多いのですが、逆に室内の空気の入れ替えが難しいデメリットが発生しました。
コロナの影響で家にいる方が増えましたが、ゆったりくつろぐ家では気密性によるデメリットを感じることなく、快適に過ごしたいものですよね。
この記事では、家に設置する換気システムの必要性や、換気の種類について解説していきます。
家での換気が必要な理由とは?どのようなメリットが期待できる?
昔の家は断熱材などが使用されておらず、外気の気温によって家の中が暑い・寒いと感じることが多かったのですが、現在の家は外の暑さや寒い空気がなるべく家の中へ入ってこないよう、高断熱化・高気密化された住宅が建てられるようになりました。
これによって暑さや寒さをしのげるようになったのですが、気密化によって家の中の空気がこもり、カビやダニの発生やシックハウス症候群などを引き起こすなど、体調の変化を感じる方が増えたため、換気の必要性が高まりました。
シックハウス症候群とは、建物に防虫目的で使用された薬剤が時間とともに空気中に放散され、その薬剤がこもった家の中で長時間過ごすことでアレルギー反応を引き起こす病気です。
換気をすることで、カビやダニ防止効果はもちろん、シックハウス症候群が起こりにくくなるメリットがあります。
また、換気によって新鮮な空気を循環させることができるため、リフレッシュ効果も期待できますよ。
家には換気が必要!換気扇の種類の違いとは
これから家を建てる際には、換気システムが自動的に盛り込まれている場合がありますが、換気扇には3つの種類があることを知っておきましょう。
1つ目の「第1種換気」は、給気・排気のそれぞれに機械を設置して空気の出し入れを自動的におこなう方法で、熱交換器を使用すると外気による室内温度の変化を抑えることも可能です。
2つ目の「第2種換気」は給気のみ換気扇の機械を設置する方法で、結露や湿気が溜まりやすいですが、家の中に埃や塵が入りにくいメリットがあり、病院の手術室などで採用されているシステムです。
3つ目の「第3種換気」は、排気のみを機械で換気するシステムで、設置コストや電気代が安いことから、マンションや一戸建てなどに多く採用されています。
第1種換気は2つ機械を設置するため費用がかかるデメリットがあり、第3種換気は外気の温度に左右されやすいなど、それぞれにメリット・デメリットがあることを知っておくと良いでしょう。
まとめ
最近では気密性の高い家が多くなっていることから、アレルギーやカビ・ダニの発生を抑えるためにも必ず換気システムが必要です。
換気扇には3つの種類があり、いずれにもメリットとデメリットがありますので、どれを選ぶかよく検討した上で設置すると良いでしょう。