分譲マンションなどの広告に掲載されている「最多価格帯」。
「なぜ記載されているのか」「どのような定義があるのか」については、意外と知らないものです。
そこで、不動産を購入する際には知っておきたい「最多価格帯」について解説します。
不動産購入を検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。
不動産を購入するなら知っておきたい「最多価格帯」とは?
「最多価格帯」とは、分譲住宅やマンションなど同時に複数の物件を販売する際、その広告に記載される「最も販売区画数や販売戸数の多い価格帯」をいい、100万円未満を切り捨てた価格で表示されます。
これは、不動産の表示に関して公正な競争を促すため「不動産公正取引協議会連合会」が規定しているものです。
通常、不動産の広告においては1区画または1戸あたりの販売価格を表示することになっていますが、販売物件数が10件以上ある場合、すべての価格を表示するかわりに、最低価格、最高価格、および最多価格帯と、それぞれの販売件数を表示することができます。
たとえば「販売戸数48戸/価格(税込)2,850万円(1戸)~ 4,650万円(1戸)/最多価格帯(税込)3,500万円台(20戸)」と表示されていれば、総販売戸数48戸のうち最低価格の物件が2,850万円で1戸、最高価格が4,650万円で1戸あり、最多価格帯の物件は3,500万円台で20戸あるという意味になります。
なお、販売戸数(区画数)が10戸(区画)未満の場合、最多価格の表示を省略することができます。
不動産を購入するなら知っておきたい「最多価格帯」を見極める際の注意点!
「最多価格帯」とは、統計処理において"複数の数値の集合の中でもっとも頻出する代表値"、数学でいう「最頻値(MODE)」にあたります。
この「最頻値」については、販売総戸数と価格帯の関係により、最多価格帯が変わってきます。
たとえば、総販売戸数16戸の分譲マンションのうち、
3,500万円(3戸)、3,800万円(4戸)、4,000万円(6戸)、4,500万円(2戸)、4,800万円(1戸)の場合
すべての住戸を一度に販売すると、最多価格帯は4,000万円(6戸)になります。
最多価格帯より高いのは4,500万円~4,800万円(3戸)、低いのは3,500~3,800万円(7戸)です。
しかし、第1期分譲として、
3,500万円(3戸)、3,800万円(4戸)、4,000万円(3戸)の10戸を売り出す場合
最多価格帯は3,800万円(4戸)となります。
最多価格帯より高いのは4,000万円(3戸)、低いのは3,500万円(3戸)ということになります。
このように、「最多価格帯」は 販売戸数と価格帯を任意に設定することによって変わるため、予算の範囲内の価格帯が何戸あるのかを確認したい場合は、ぜひお気軽にお問合せください。
まとめ
不動産の購入で知っておきたい最多価格帯とは何か、注意点も含めて解説しました。
広告によっては、購買意欲を高めるため 最多価格帯が最低価格のようなイメージで掲載されているものもあります。
実際に不動産を購入する際は、最低価格、最高価格、および最多価格帯をよく確認しましょう。
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