近年、人工知能を利用して不動産の査定価格を算出するオンラインサービスが増えつつあります。
無料で簡単に不動産価格がわかるメリットはありますが、はたして信頼できるものなのか、不安を覚えている方も少なくないでしょう。
そこで今回は不動産AI査定の仕組みにくわえて、AI査定を利用するメリット・デメリットについてご紹介します。
不動産AI査定とはどのような仕組み？
不動産AI査定とは、人工知能を活用して不動産価格を算出するサービスを指します。
人工知能には過去の不動産取引事例がすでに組み込まれており、査定を希望する不動産のデータを入力すれば、類似物件と比較したうえで査定価格を自動で出力してくれる仕組みです。
不動産査定方法のうち、周辺の取引事例や公示価格などのデータをもとにおおよその価格を算出する「簡易査定」がAI査定に該当します。
不動産AI査定のメリットとは？
不動産AI査定のメリットは、匿名で利用できる点にあります。
不動産の査定を受けるためには不動産会社にある程度の個人情報を知らせる必要がありますが、AI査定の利用時には個人情報を入力する必要はありません。
また、不動産会社に査定を依頼する場合は数日～1週間程度かかるのに対して、AI査定では数秒～数分と、査定価格が出るまでが早い点もメリットのひとつです。
不動産会社とやりとりをする必要もないため、すぐに売却するつもりはないが、とりあえず価格だけでも知っておきたい方におすすめです。
不動産AI査定のデメリットとは？
不動産AI査定で算出される査定価格は、あくまでも過去の取引事例をもとに算出されるものです。
室内の状態や土地の形状など不動産価格に影響を与える条件は考慮できないため、どうしても実際の売却価格と隔たりが出てしまう点はデメリットといえます。
また、マンションの場合は階数や方角などを加味しながらある程度正確な査定価格を出せますが、一戸建ての場合は道路付けや家の性能などを人工知能に反映できません。
現地を確認することで、はじめて正確な査定価格の算出ができるようになるため、AI査定の結果は参考程度にとどめておいたほうが無難でしょう。
不動産をより高く売りたいと考えている方は、信頼できる不動産会社への査定依頼をおすすめします。
まとめ
不動産AI査定は、人工知能を利用して不動産価格を算出するサービスです。
過去の取引事例をもとにしたおおよその相場はつかめますが、あくまでもデータにしかすぎず、必ずしもその価格で売却できるとは限りません。
正確な売却価格を知りたい方は、不動産会社に査定を依頼しましょう。
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