住宅についての公正な評価を表した「住宅性能評価書」をご存知ですか。
あまり馴染みはないかもしれませんが、家を購入する際の有効な判断基準として使うことができます。
ここでは、「住宅性能評価書」とはどんなものなのか、その内容や目的、費用などについて解説します。
住宅性能評価書とは?評価される10分野の項目をチェック
住宅の設計や施工などの項目について 客観的に評価するための基準を「住宅性能評価」といい、その結果が記載されたものが「住宅性能評価書」です。
かつて、欠陥住宅問題が表面化した際、消費者保護を目的として「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が2000年に施行されたことを受け、同じ年に「住宅の品質確保の促進」と「住宅購入者等の利益の保護」を目的に、「住宅性能表示制度」が定められました。
住宅性能評価は第三者機関による客観的な評価として、住宅に関する下記の10分野で評価され、中でも「構造の安定」・「劣化の軽減」・「維持管理・更新への配慮」・「温熱環境」の4つは必須項目です。
●構造の安定【必須】
地震・災害時の倒壊しにくさ、損傷の受けにくさを評価
●火災時の安全性
住宅の燃え広がりにくさや、避難のしやすさなどを評価
●劣化の軽減【必須】
柱や土台などの耐久性を評価
●維持管理・更新への配慮【必須】
配管などの点検・清掃・補修のしやすさ、更新対策などを評価
●温熱環境【必須】
省エネルギー対策として、壁や窓の断熱・結露防止などを評価
●空気環境
シックハウス対策と換気を評価
●光・視環境
東西南北および上方の5か所について、採光性能を評価
●音環境
おもに共同住宅を対象に遮音性能を評価
●高齢者等への配慮
バリアフリー度や段差など、移動の安全性を評価
●防犯
開口部からの侵入防止対策など、防犯対策を評価
住宅性能評価書取得の費用は?
住宅性能表示制度を受ける際、必須の4分野以外は任意に選ぶことができ、検査項目が増えるほど費用は増加します。
住宅の規模や評価の等級にもよりますが、相場は10万円~20万円程度でしょう。
ただし、中古一戸建ての場合、設計書がない場合などは、相場よりも検査費用がかかる場合があります。
不動産購入する際の住宅性能評価書を取得して得られるメリットとは?
家を購入する際、住宅性能評価書の取得は義務ではありませんが、取得することによって下記のようなメリットとデメリットがあります。
住宅性能評価取得のメリット
●客観的な評価がされている
国の認定する第三者機関が客観的で公平な品質評価を行うため、信頼できる評価といえます。
●購入前に住宅性能を判断できる
性能が共通の基準で数値化されているのでわかりやすく、購入する前に参照しやすいでしょう。
●住宅ローンの優遇が受けられる
金融機関などの住宅ローンを利用する際、金利の優遇を受けられます。
●地震保険が優遇される
「耐震等級3」以上の物件は、地震保険の割引が適用されます。
●転売時にも正当な資産評価を受けられる
住宅性能評価書があることで資産価値が正当に評価され、スムーズな売却ができます。
住宅性能評価取得のデメリット
●工事費用が高くなる可能性がある
高い性能評価を取得するためには、工事費も上がる可能性があります。
細かく検査するほど住宅性能評価書の取得費用もかかるので、注意しましょう。
まとめ
住宅性能評価書について解説しました。
10分野の項目のうち、必須の4分野以外は必要性に応じて選び、快適な住環境を保つために利用しましょう。
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